下痢専門外来のご案内

下痢専門外来のご案内

 現代社会において、下痢は非常に多くの人が経験する健康問題の一つです。
『我慢できないくらいの下痢で悩んでいる』
『自身のQOLに影響してしまっておりつらい』
『仕事に支障が出てしまうような下痢症状』
など、深刻な下痢症状は多くの方を悩ませています。しかし下痢症状に悩みながら下痢症状を緩和したり治療が満足にできている方はまだまだ少ないのが現状です。そこで当院では通院している医療機関ではなかなか改善しない方、何から始めればよいのかわからない方に向けて、下痢専門外来を設けています。
 この外来は、様々な理由で下痢に悩む方々のために専門的かつ多角的な医学的アプローチを行い、どのような症状をお持ちの方でも気軽にご相談・治療ができる環境を整えています。細心の注意を払いながら、個別の症例に基づいた治療計画を提供しますので、ぜひ一度ご検討ください。

多様な下痢の種類に対応

 下痢の種類には急性、慢性、感染性、非感染性など驚くべき多様性が存在します。急性下痢は通常ウイルスや細菌によるもので、数日以内に改善することが期待されますが、慢性下痢はしばしば何週間も続くことがあります。慢性下痢の背後には、過敏性腸症候群やクローン病、大腸炎などの病気が潜んでいるケースも多いです。そのため、患者様一人ひとりの症状や状況に応じた適切なアプローチを提供する必要があります。初診でお越しいただいても、診断を経て安心して治療を受けられるようサポートしますので、どうぞお気軽にご来院ください。

下痢と過敏性腸症候群

 下痢症状の中でも、特に疾患として結びつきやすいのが過敏性腸症候群(IBS)です。過敏性腸症候群は自律神経の不調に伴い、腸の活動が制限され下痢症状を引き起こしたり、便秘や下痢を繰り返したりします。特に代表的な症状が『急に我慢できないくらいの下痢症状が来る』というやっかいなもので、QOLを下げてしまう下痢症状として代表的です。当院では過敏性腸症候群は特に重要な治療対象の疾患として捉えており、『過敏性腸症候群かな?』と思われて来院される患者様に対して、当院の専門性を活かした下痢専門外来の対応をしていきたいと考えています。

過敏性腸症候群

その過敏性腸症候群、
実は腸管スピロヘータかも

 下痢の原因として「腸管スピロヘータ」という病気に着目している医療機関は多くありません。熟練の内視鏡医や消化器内科医であっても下痢症状に対して『腸管スピロヘータ』を疑う医師は少なく、下痢症状の際に見落とされやすい病気です。
 この病気は過敏性腸症候群と似たような下痢症状を引き起こし、過敏性腸症候群と誤診されることが多いです。更に、過敏性腸症候群と腸管スピロヘータでは治療方法が全く異なります。結果として『本当は腸管スピロヘータなのに、過敏性腸症候群と誤診をされてしまって』適切な治療が受けられないまま、日常生活の質(QOL)が低下してしまうことになります。この場合、適切な医療機関(腸管スピロヘータを疑って検査をしてくれる医療機関)に巡り合わない限りは腸管スピロヘータの診断・治療を受けられず、患者様自身は自分が過敏性腸症候群だと勘違いをしてしまい、永遠に『治らない下痢症状』に悩まされることになります。
 腸管スピロヘータは従来の診断法では見逃されることが多いですが、当院医師は下痢症状の方に対して腸管スピロヘータの疑いを念頭に持ちながら、具体的な消化器診療を行います。

下痢症状に対する
大腸カメラ検査と生体検査

 当院では、特に下痢の原因を明確にするために大腸カメラ検査を行っています。この検査は、腸の内部を確認する貴重な手段であり、多くの情報を引き出すことができます。また、腸管スピロヘータなどの下痢に関係する疾患を特定するためにも、生体検査(腸に対する精密検査)も行っており、下痢症状に対して根拠のある診断を行っています。慢性的な下痢が続いている方は特に、この検査を受けることで適切な治療へと繋げることが可能ですので、ぜひ検討していただきたいと思います。

大腸カメラ検査

下痢の治療法と生活の質

 下痢が長引くことは、心と体に大きな負担をかけるだけでなく、日常生活の質を下げる要因ともなります。仕事や私生活に影響が出てしまうことも多く、つらい思いをされている方もいらっしゃいます。当院の目指すところは、患者様の生活の質を向上させることです。私たちは、具体的な診断と適切な治療を通じて、患者様が快適な日常生活を取り戻す手助けをいたします。専門知識を持つ医師が丁寧に相談に乗り、個別にカスタマイズされた治療計画を提案いたしますので、ご安心ください。

下痢専門外来のご案内

 下痢でお悩みの方にとって、適切な診断と治療は非常に重要です。下痢症状自体は広く一般的に認知されている症状ですが、そこから診断される可能性のある消化器疾患は非常に多く、熟練の消化器内科医でも判断が難しい場合が多くあります。万が一誤診(特に腸管スピロヘータであるにも関わらず、過敏性腸症候群と診断されてしまうケース)がされた場合、QOLが改善されない期間が続いてしまいます。
 下痢でお悩みの方は当院にて是非下痢専門外来をご受診ください。専門性の高い検査環境を持って誠心誠意診察を行わさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。患者様の下痢症状を回復させるためにサポートいたします。
 診察のご予約は当院HPの予約システムをご利用ください。お電話でのご予約も承っております。

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