下痢

このような症状がある方は
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下痢とは

下痢とは腸の水分吸収が不十分であるとき、暴飲暴食やストレスで腸が活発になりすぎているとき、または食中毒で感染が起きたときに、ゆるい便(軟便・下痢便)がでてくる症状を下痢といいます。

下痢の原因

冷えやストレスによって自律神経のバランスが崩れ、腸の動きが活発になりすぎることで、腸が吸収する水分量が不十分となり、便がゆるくなることがあります。
また、生ものや調理してから時間が経過した料理を食べた際に食あたりになり、細菌に感染して下痢を引き起こす場合もあります。 さらに、小麦・魚介など食物にアレルギーがある方は、アレルギーによって腸管内の分泌液が過剰になります。解熱鎮痛剤などの薬の影響で腸粘膜に障害が発生し、下痢を引き起こすこともあります。
下痢が1ヶ月以上にわたり長く続くと「慢性下痢」とよばれ、神経性もしくは大きな病気の前兆を疑うことも多いので、早めに病院に診てもらいましょう。

下痢に関連する疾患

一般的に知られているのが急性胃腸炎。細菌やウイルスなどの病原体が胃腸に感染して起こります。
ノロウイルスなどのウイルスによるものを「ウイルス性胃腸炎」と呼び、サルモネラ菌やカンピロバクター菌などの細菌によるものを「細菌性胃腸炎」と呼びます。
下痢を繰り返し、継続的に血便を伴うなどの場合は、大腸がんの可能性も考えられます。初期症状は殆ど見られず、進行するにつれて下痢・血便がひどくなり、腫瘍が大きくなるにつれてしこりが目立つようになります。
このほか、目立った症状がないにもかかわらずお腹の調子が悪かったり、下痢が数ヶ月続く等の場合は、過敏性腸症候群を疑います。ストレスによって大腸の運動機能に障害が及ぶことがあり、運動が過剰になったり痙攣状態になったりと、その過程で強い痛みを伴います。

下痢の検査

下痢の検査過去3ヶ月以内で1ヶ月あたりの腹痛が3日以上続いたり、腹部に不快感があったりする場合に、その症状が排便によって和らぐのか、症状によって排便の回数が変化しているか、便の形状が変化しているかが診断基準になります。 大腸内視鏡検査をはじめ、大腸造影検査・血液検査・尿検査・便検査を行い、異常がある部位を見つけます。
場合によっては腹部超音波検査・腹部CT検査を実施することもあります。これらの検査によって悪性腫瘍や炎症を見つけたり、寄生虫や細菌の有無を調べたりします。 特に原因が見つからない場合は、ストレスによる過敏性腸症候群と診断されることが、近年増えてきました。

大腸カメラ検査について

下痢の治療法

下痢の治療法下痢は一時的な症状から慢性的な症状まで様々です。激しい腹痛や、発熱、嘔吐を伴う場合は直ちに病院で受診されることをおすすめします。
その他にも、長期間の下痢や血便、便の色が赤・黒・白の場合も、早めに医師に相談しましょう。
主な治療法として、腸の働きを抑えたり有害な細菌を殺菌するための下痢止め剤が使用されます。
また、荒れた腸内の粘膜を保護したり、腸内の水分を吸着させるための薬を処方することも多いです。その上で腸内環境を整えるための整腸剤を処方します。潰瘍性大腸炎やクローン病の場合、根治的な治療法が現在まだ発見されていません。ただし、症状を軽減するための薬物治療を行い、炎症を和らげることは可能です。大腸がんの場合は、早期発見の場合は内視鏡を使って腫瘍を切除することもありますが、進行具合によっては放射線治療や抗癌剤治療、腸管切除を行うこともあります。

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