皆さん、こんにちは。
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 院長の小田木勲です。
いつも当院をご愛顧くださりありがとうございます。
今回のブログでは
「ストレスとお腹の関連性」について解説していきます。
お腹の調子が悪くなることは日常生活の中で多々ありますが、
実はストレスが関与しているケースもあります。
ストレスがお腹に及ぼす影響は、
以下のような点が挙げられます。
<腹痛や消化不良>
ストレスが増加すると、自律神経のバランスが崩れ、
消化器官の動きが変化することがあります。
交感神経が優位になると
胃や腸の運動が遅くなったり、
消化液の分泌が減ったりするため、
腹痛や消化不良が生じることがあります。
<過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome, IBS)>
ストレスによって腸の運動性が変化することがあり、
一部の人では腸の運動が過敏になることがあります。
このような状態が持続すると、
過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれる疾患を
引き起こす可能性があります。
IBSは、腹痛、下痢、便秘などの症状を特徴とします。
<胃潰瘍や胃炎>
長期間のストレスは
胃の粘膜にダメージを与える可能性があります。
これにより、胃潰瘍や胃炎(胃の炎症)のリスクが
増加することがあります。
<食欲の変化>
ストレスによって食欲が減退する場合や、
逆にストレスによって過食に走る場合があります。
食欲の変化は胃腸に負担をかけ、
胃もたれや不快感を引き起こすことがあります。
<免疫系への影響>
ストレスは免疫系にも影響を及ぼすことがあります。
免疫系の過剰な反応が
腸の炎症を引き起こす可能性があり、
これが腹痛や下痢などの症状を誘発することがあります。
<胃酸の分泌>
ストレスが増加すると、胃酸の分泌が増えることがあります。
これにより、胃酸が食道に逆流して
胸や腹部の痛みを引き起こすことがあります。
→逆流性食道炎
これらのように、ストレスはさまざまな形で
お腹に影響を及ぼす可能性があります。
ストレスが持続する場合は、
適切なストレス管理を行い、
心身の健康を維持することが重要です。
では次に、
ストレスを軽減するための具体的な方法を解説します。
①深呼吸を行う
ストレスを感じたときには、
深呼吸をすることでリラックス効果が得られます。
ゆっくりと深く息を吸い込み、
ゆっくりと吐き出すことを繰り返しましょう。
➁瞑想をする
瞑想は心と体をリラックスさせる効果があります。
静かな場所で座り、
目を閉じて呼吸に意識を向けるだけでも効果があります。
瞑想アプリの活用もオススメです。
③リラックス音楽を聴く
自然の音やゆったりとした音楽を聴くことで、
ストレスを軽減できることがあります。
④散歩や自然に触れる
外に出て散歩することや自然に触れることは、
リフレッシュするのに役立ちます。
自然の中で過ごす時間はリラックス効果が高いです。
⑤趣味や興味を持つ活動に没頭する
趣味や興味を持つ活動に没頭することで、
ストレスから解放されることがあります。
自分の好きなことに時間を費やすことで、心が癒されます。
⑥ストレッチやヨガを行う
ストレッチやヨガを行うことで、
身体をほぐし、心をリラックスさせることができます。
⑦コミュニケーションを大切にする
友人や家族とコミュニケーションを取ることで、
ストレスを共有し、心の負担を軽くすることができます。
⑧ストレスの原因を特定する
ストレスの原因を特定し、
それに対する対処法を考えることが重要です。
問題解決やストレス軽減に効果的な方法を見つけましょう。
⑨自己肯定感を高める
自己肯定感を高めることで、
ストレスに強い心を持つことができます。
自分自身を受け入れることや
自分にご褒美をあげることも大切です。
以上①〜⑨は、
あくまでも自己ケアとして実施できる例となります。
ストレスによるお腹の不快感が持続する場合は、
医師に相談して適切な対処方法を見つけることをおすすめします。
◼︎終わりに◼︎
今回の記事では、「ストレスとお腹の関連性」について
解説いたしました。
本記事が、お腹の不調にお困りの皆様のお役に立てましたら幸いです。
当院は消化器・内視鏡の専門クリニックとして、
お腹の症状に幅広く診療対応しています。
お腹の不調が続いている方は、ぜひお気軽にご相談下さい。
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