皆さん、こんにちは。
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科 院長の小田木勲です。
いつも当院をご愛顧くださりありがとうございます。
今回は「アニサキス」についてお伝えしたいと思います。
アニサキス(Anisakis)は、寄生虫であり、魚類や魷(いか)などの海産生物に寄生します。
その寄生されている海産物を人間が口にすると、アニサキスに感染します。
感染源となる生物を食べた後に症状が強く現れます。特に生状態の魚介類を摂取した場合には注意が必要です。
以下に、アニサキスについての医学的な詳細を説明します。
■アニサキスの生態
アニサキスは、特に寒冷な海洋域に生息する寄生虫で、サケ、鰆、鰤、鯛などの魚類や、魷(いか)などの軟体動物に寄生します。
アニサキスが寄生している魚類や魷を食品として摂取することで、人間に感染する可能性があります。
■感染経路
人間がアニサキス感染症に感染する主な経路は、生または生状態の魚介類を摂取することです。
特に寿司、刺身、魚のカルパッチョなど、加熱調理を受けていない食品に注意が必要です。
■アニサキスに感染した際の症状
アニサキス感染症の症状は、感染の程度や場所によって異なりますが、主な症状として以下が挙げられます。
・腹痛
・吐き気
・嘔吐
・下痢
・喉のかゆみやイガイガ感
特に腹痛については症状が強く現れる傾向があり、我慢ができないほど痛む場合もあります。
■診断
アニサキス感染症は、症状と感染の経緯を考慮に入れて診断されます。
病歴や症状により、感染が疑われる場合には、一般的に内視鏡検査や画像診断(CTスキャンなど)が行われます。
■アニサキスに感染した際の治療
アニサキス感染症の治療には、寄生虫を体外に排出するために内視鏡を使用します(胃カメラで摘出します)。
また、症状の軽減のために抗生物質や対症療法が行われることもあります。
■予防方法
アニサキス感染症を予防するためには、以下の点に注意が必要です。
・魚介類を適切に加熱調理する。
・寿司や刺身、カルパッチョなどの生魚料理を食べる際は、信頼性のある飲食店で提供されていることを確認する。
・魚介類を生で摂取する場合、凍結処理(-20度以上で24時間以上冷凍)を行う。
・魚介類の腸などの内臓部分を十分に除去する。
アニサキス感染症は比較的まれな疾患ですが、生魚料理を好む人にとって注意が必要な健康リスクと言えます。
感染を予防し、症状が現れた場合は早期に医療機関で診察・治療を受けることが大切です。
以上、「アニサキス」ついてお伝えさせていただきました。
当院は消化器診療と内視鏡検査を専門に実施しているクリニックです。
経験豊富な内視鏡専門医が、苦痛を抑えた胃カメラ検査を行います。
女性医師による内視鏡検査にも対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。
皆さまのご受診お待ちしております。
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