こんにちは。
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科
院長の小田木 勲です。
いつも当院をご愛顧くださりありがとうございます。
大腸カメラ検査を受けたことのある方はご存知だと思いますが、
大腸カメラ検査は「スコープ」というものを用いて行います。
「スコープ」と聞いてもピンとこない方多いかと思いますので、
本日は「大腸カメラ検査に使用するスコープ」についてお話させていただきます。
■内視鏡装置の仕組み
まず簡単に内視鏡装置の説明をいたします。
内視鏡装置は〈スコープ〉と〈ビデオシステム〉の2つに分けられます。
要は観察を行う検査器具そのものと、
検査画像情報を映し出すものとなります。
ビデオシステム本体は
・光源装置
・ビデオシステムセンター
・画像記録装置
などの機能が備わっております。
光源装置とは光を発生させる装置で、
この光をスコープ先端まで届けることにより、
暗い胃や大腸内部を観察することが可能になります。
スコープ先端で撮影された画像は、
ビデオシステムセンター、画像記録装置を通じて
映し出すことができるのです。
■内視鏡スコープの構造
続いて内視鏡スコープの構造について解説いたします。
内視鏡スコープは「接続部」「操作部」「挿入部」からなります。
スコープの構造自体は、胃カメラ検査用スコープも
大腸カメラ用スコープも一緒で、
異なるのはスコープの太さや長さです。
■内視鏡スコープの種類
胃カメラと大腸カメラで
使用するスコープが異なるとお話しましたが、
それぞれの太さや長さは下記の通りです。
胃カメラスコープは経口から挿入するものと、
経鼻から挿入するものがあります。
経口と経鼻それぞれメリットデメリットがありますが、
経鼻内視鏡の場合は、
比較的嘔吐反射(オエっというつかえる感じ)を
抑えることができます。
胃カメラスコープ (経口) |
胃カメラスコープ (経鼻) |
大腸カメラスコープ |
|
太さ |
9~10mm |
5~6mm |
11~13mm |
長さ |
1030mm |
1100mm |
1330mm |
人間の身長や体重が異なるのと同様に、
大腸の形や長さも人により様々です。
上の表には記載をしておりませんが、
大腸カメラ用スコープには1.6mほどの長さもある
「ロングファイバー」というスコープも存在します。
腸が長い患者様に対して用いるスコープになります。
■スコープの洗浄
検査後のスコープ洗浄について、
患者様からも聞かれることが多いので、
簡単に説明させていただきます。
内視鏡検査後、使用済みのスコープは
次のような手順で洗浄いたします。
①
洗浄消毒を行う流し台にて表面の汚れを取ります。
酵素洗浄剤とスポンジを用いて流します。
②
鉗子口(生検などを行う場合の挿入口)や
吸引口の中を洗い、粘液などの付着を取り除きます。
③
流し台で汚れを落としたら、
専用の洗浄機にスコープを入れて洗浄消毒を行います。
④
洗浄機での洗浄は20分程度で終了します。
洗浄消毒の規定通り洗浄を行っている場合、
患者様との間で感染等を引き起こす可能性はないと言われております。
安心して検査を受けにきていただければと思います。
■終わりに
ここまでブログをお読みいただきありがとうございました。
皆様にとって少しでも有益な情報となれば幸いです。
当院は内視鏡検査専門のクリニックとして、
多くの方々に大腸カメラ検査を
快適に受けていただくための様々な工夫を行っております。
是非お気軽にご相談ください。
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