こんにちは。
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科
院長の小田木 勲です。
いつも当院をご愛顧くださりありがとうございます。
本日は
「大腸カメラ検査時の食事制限」というテーマで
お話させていただきます。
■大腸カメラ検査のお食事について
大腸カメラ検査は、普段便が溜まっている腸内部を
綺麗にし、空っぽにした状態で実施いたします。
腸内部を空っぽな状態にするために、
検査の前日から食事制限をしていただく必要があります。
そうは言っても検査前の食事で気を付ける点は
どのようなものかご存知でない方がほとんどかと
思います。
実際に、初めて内視鏡検査を受けられる患者様からは
「何を食べたら良いの?」
というご質問をいただくことも多いです。
■これさえ守ればOK!食事のポイントを解説
それでは実際に検査前に食べて良い食事のポイントを
解説いたします。
ポイント①:消化に良いもの
検査前の食事として最も重要なポイントは
「消化に良い食事をとる」ことです。
「消化が良い」というのは、
①胃に溜まる時間が短いこと
②胃腸に負担をかけないこと
だとされております。
同じ食材であっても、
食材を小さく切ったり、
調理方法によってもその消化具合は異なります。
また食べる際にも早食いをせず
ゆっくりとよく嚙んで食べることで
消化はしやすくなります。
ポイント②:脂肪分の多いものはNG
脂肪分の多い食べ物は最も胃に滞留する時間が長いため、
消化に時間がかかります。
魚や肉は食べても良いですが、
下記に注意するようにしてください。
【魚】
食べてOKな魚・・・タラやカレイなどの白身魚
NGな魚・・・青魚、うなぎ
【肉】
食べてOKなもの・・・ヒレ肉、鶏ささみ
NGなもの・・・ロース、バラ肉、ソーセージなどの加工物
ポイント③:食物繊維の多いもの・含むものはNG
大腸カメラ検査前の食事に
食物繊維を含んだ食事は控えるようにしましょう。
たとえ少量であったとしても消化されないため、
正確に検査を行うために避けたほうが無難です。
ポイント④:食べ過ぎNG
上述のポイントに沿った食事をしていたとしても、
食べ過ぎてしまうとその分消化に時間がかかってしまいますので、
適量を食べるようにしてください。
脂肪分を控えた消化に良い食事をしているからこそ、
通常よりも食べ過ぎてしまった…
ということに注意しましょう。
■「検査食」なら楽チン!
上述のように大腸カメラ検査の際には
食べても良いものと食べてはいけないものがあり、
面倒だと思われた方も多いのではないでしょうか。
実際に大腸カメラ検査を受ける方々にとって、
前日の食事制限に対して
「面倒」「よく分からない」といった悩みは多いです。
そこで当院では前日の食事として
「検査食」を食べていただくことを推奨しております。
検査食にすることで、患者様にとっては
食事の献立を気にしなくて良いなどのメリットがあります。
さらに検査食を食べることにより、
腸内に残りかすなどが溜まりにくい状態になるため、
より正確に検査を実施することが可能になります。
このように検査食は、患者様のメリットのみならず、
医師にとってもメリットがあると言えます。
■検査前の飲み物について
検査前は食事のみならず、
水分についても諸注意がございますので、
しっかりと確認をするようにしてください。
▼飲んでOKなもの▼
水、お茶、コーヒー(ミルク不可)、ジュース
▼飲んでNGなもの▼
牛乳、ヨーグルト、野菜ジュース、アルコール
■ポリープ切除手術をした方
大腸カメラ検査時にポリープを切除した方については、
1週間ほど食事制限がございます。
脂肪分や大量の食物繊維、アルコールの摂取、消化に悪いもの、
香辛料を大量に使用した食べ物などは控えてください。
■終わりに
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
皆様にとって少しでも有益な情報となれば幸いです。
当院では内視鏡検査専門のクリニックとして、
多くの方々に大腸カメラ検査を
快適に受けていただくための様々な工夫を
行っております。
是非お気軽にご相談ください。
▼大腸カメラ検査の特徴▼
https://www.odagi-clinic.com/colonoscopy-2/#a03
▼よくあるご質問▼