こんにちは。
高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科
院長の小田木勲です。
いつも当院をご愛顧くださりありがとうございます。
大腸カメラ検査を行った際に、
ポリープ切除手術をさせていただく場合があります。
患者様から聞かれることも多いのですが、
その際の注意事項をテーマに記載いたします。
■大腸ポリープとは?
そもそも大腸ポリープとは、
大腸内粘膜にイボのように膨らんだ突起物のことを指します。
一部のポリープは大腸がんに発展する可能性があり、
大腸カメラ検査時に発見し、
医師が切除必要と判断したポリープについては
検査中に切除手術を行うことがあります。
大腸がんに発展する可能性のあるポリープについては、
切除することで大腸がんを予防することに繋がります。
40歳を超えるとポリープ発生率や大腸がんの罹患率が
上がると言われています。
がんの早期予防・早期治療を行うためにも
是非定期的な検査を受けましょう。
■ポリープ切除手術の種類
内視鏡検査でのポリープ切除手術にはいくつか種類があります。
ポリープの大きさによって切除方法は異なります。
代表的な切除方法は下記の通りです。
〈ポリペクトミー〉
最も一般的な切除方法は「ポリペクトミー」という方法です。
当院でも一番多い切除方法で、
茎のあるポリープに用いる方法です。
ポリープに金属製の「スネア」という器具を引掛け、
高周波電流を流して切除します。
〈内視鏡的粘膜切除術(EMR)〉
20ミリ以下の茎のない平坦なポリープに用いる方法です。
ポリープのある粘膜の下に薬液を注入することで
病変を持ち上げてスネを引っ掛けて切除します。
〈内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)〉
20ミリ以上の大きなポリープを切除する際に用いる方法です。
ポリープのある粘膜の下に薬液を注入するまでは
EMRと同様ですが、盛り上がった病変周辺の粘膜を
電気メスで剝離することで切除していきます。
患者様の容態や病変にもよりますが、
ポリープ切除に要する時間は20~30分程度です。
当院では基本的に日帰りでの切除手術が可能です。
ポリープの大きさによっては
日帰りでの切除手術ができない場合もあります
(入院が必要なケースです)。
その際は大学病院等の近隣医療機関を
紹介させていただきますのでご安心ください。
■手術後に気をつけること
日帰り手術と言えど「手術」に違いはないので、
日常生活において気を付けてほしいポイントがあります。
下記をご確認ください。
〈食事〉
消化の良い食事を心掛けるようにしましょう。
脂っこいものや香辛料の入ったものは
控えるようにしましょう。
アルコールは1週間程度お控えください。
〈運動〉
切除箇所からの出血リスクを抑えるため、
激しい運動や力仕事は1週間程度避けましょう。
血圧や腹圧のかかる行動はお控えください。
〈出張・旅行〉
手術直後は出血リスクの危険性もあるため、
1週間程度の旅行や遠方への出張はお控えください。
万が一出血した際に適切な処置を
受けにくくなってしまいますので、
移動を制限させていただいています。
〈入浴・シャワー〉
手術当日からシャワーの使用は可能ですが、
入浴は1週間程度お控えください。
サウナも血圧を上げたり、
血行が良くなったり、
出血リスクを高める可能性があるため控えましょう。
〈内服薬〉
大腸カメラ検査にあたって中止していた内服薬については、
医師の指示に従って休薬・再開をしてください。
〈出血〉
切除手術後、少量の出血に関しては問題ないですが、
出血量の多い場合はただちに医師に連絡をするようにしてください。
当院は術後フォローもサポートにも対応しております。
■ポリープ切除手術をした場合は是非定期的な検査を!
ポリープ切除手術をした方は、
ポリープのない方と比較してがん発症率が高いため、
1年に1回大腸カメラ検査を受けていただくことを推奨しています。
是非一緒に大腸がんを予防しましょう!
■終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
当ブログが皆様にとって、有益な情報となれば幸いです。
当院は内視鏡検査専門のクリニックとして、
多くの方々に大腸カメラ検査を快適に
受けていただくための様々な工夫を行っております。
是非お気軽にご相談ください。
▼大腸カメラ検査の特徴▼
https://www.odagi-clinic.com/colonoscopy-2/#a03
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